2009年1月5日月曜日

革命社長/吉越浩一郎

理由は何であれ、殆どの人が最後までやらないから、結果を出せないだけです。じゃあ僕はあきらめずになんでもやってきたのかというと、ぜんぜんそうでもない。


いつも笑いを取るようにしているのに、マスコミはそういうところを取り上げてくれない。会議で怖い顔して怒鳴っているカットばかりが前面に出てくるから、世間からそういうイメージで見られているらしいが、本当はユーモアが大好きだし、大事なことだと思っているんですけど。

トップが率先して楽しんでいるところを見せていくことが大事じゃないかと思っています。
社員や周囲の人たちも、楽しもうとする姿勢になりますから。

海外のホワイトカラーに負けないくらい効率よく働けるところを見せて、休暇も十分に取る。

さすがにお酒を飲むことと仕事が重なると疲れて落ち込む。そんなときは、家内から受け売りのマグネシウムを飲みます。

本社の社員だけでなく、アドバイザー(販売員)の方が入院しても、吉越さんは直筆で手紙を書くんです。

100%うまくいく見込みがあることにだけお金を使うなんて、どだい不可能なこと。多少の誤差があっても、社員の「本気」には投資していくべきだと思うんです。

吉越さんのアドバイスは、「つけてる女性のイメージや場面をこんな封に考えてみたらどうか」と僕のイメージを膨らませてくれるような言い方をしてくれる。
調べることに時間をかけるより、思ったことをやってみて、失敗したら修正すればいい。それよりスピードを上げることが大事だってやり方にも慣れてきたかな。

課長としてやっていけるかどうか、まずは課長代行として仕事をしながら、判断する。

6人くらいのグループの中で、一つのテーマをディスカッションさせると、その中でリードして話し始める学生がいる。6人をそつなくまとめながら、役割分担を決めていくタイプ。

うちは新入社員に対して「教育はできません」とはっきり言っています。教育はしてもらうものではなく、自分で育つものなんだと。育つ人には環境を与えます。それは、会社がやらなければならないことですから。

基本的な素地がない人を、将来何かにしてあげられるかというと、僕たちには何も出来ないんですね。

あたりのものを見回して、自分ならこれは候作るとか、こんな封に使ってみるとか、些細な身の回りのことにも気を配って考えてみる。そうやって、普段から頭を働かせていると、何か意見を求められたときでも、気の利いたことを言うことが出来ます。

「知ってるか、その国民レベル以上の政治は出来ないんだぞ」

「商品はこのサイズでいいか」という問題を考えるとき、「小さくてかわいいからいい」という言い方をしますよね。そうではなく、「片手で持ちながら 簡単に操作することが出来るから、このサイズがいい。」といった、ロジカルな面から入っていかないと、客観的な会話が成り立ちません。
アンケートをとろう、と何でもかんでも統計を取ればいいと思ってるから、現場感覚からずれて良いってしまう。直接生の声を聞きに行く。

お互いが入り込んでいって、感情も情報も共有すれば、うまくやっていける。このやり方は、特に日本人の特性にあっている気がします。

常に全てをオープンにするから、フェアにならざるを得ず、平等にやってきた。
発生した問題に対する緊急対策と再発防止、そして横展開をする。

組織が大きくなるというのは、ピラミッドの頂点を上に上げて高くしてしまう拡大の方法を言いますが、そうではなく、高さは変えずに底辺を横に広げ、頂点は低いままで組織を大きくすればいいこと。

「Trust is good, check is better」
信頼することは良いよ、でもチェックして見守ることはもっといいんだよ」

リーダーが以下に経営の自由度を持っているかが重要なんです。そして、リーダーは一人で決断しなきゃならないということです。

日本人は性格的にすごくいいものを持っている。穏やかで和を大事にするし、仏教的なものが、生活に根付いている気がします。
しかし、もっとロジカルな視点から、自分で物事を判断できるようになるべき。まさに、和魂洋才で、結局のところ、大昔から魂や心の持ち方は日本のものが良いけれど、頭の中の考え方では向こうのほうが優れていることをどんどん学ぼうということ。

支持され続けるためには、圧倒的な新製品・品揃え・バリュー、この3つを備えていることが重要になります。

「第4コーナーを回ってから馬券を買えばいい」といってましたが、まさにそのとおりで、商品が売れ始めたのを見てから、支持して作っても間に合うくらいのスピードがあれば、会社として一番いい。

競合他社に対してライバル心を持つというより、どちらかというと、本社に対して負けたくないって言う気持ちが強いですね。

会社を選んだ理由は、商品はとても良いのに、当時は知名度がなかったから。

売り上げの結果は本人のやる気次第で、教育は関係ないと思っていたんです。だから、全てをゲーム感覚で楽しみ、本人たちのやる気を刺激するようにした。

スタッフへのクレームや評価もオープンにしていますが、改善した店舗は、その努力をうんとほめました。ファックスやメールで、オープンに評価したのです。

「100人が100人、皆言うことを聞いたらつまんないでしょ。そういう子を直していくのがまたやりがいじゃない。」といわれて、そういう風に見てくれているんだと、感激しました。
「松が谷さんって怖いだろ?また怒られちゃった?でも、本当はやさしい人なんだよ。でもね、やらなきゃいけない立場だから、分かってやってね。」




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