■高いパフォーマンスには強い集中状態が必要
あなたは、「もっと仕事で結果を出したい」
「もっと勉強で成果を出したい」
と思っているのではないでしょうか?
著者の辻秀一先生は、
メンタルトレーニングを専門とするドクターで、
ビジネスマンやアスリートに
最高のパフォーマンスを出すための方法を指導してきました。
そこで、気がついたのは、多くの人が自分の持っている
「本当の能力」を発揮できていないということです。
そして、その理由は「集中」できていないから生じているのです。
しかし、人間は「集中」できないようにできています。
■人間の脳機能が集中を邪魔する!
なぜなら、人間の脳には認知の機能があるからです。
これは大昔、私たちがまだ小動物として生活していた時に、
敵から身を守るために外の環境に敏感になるための能力です。
そして、人間は特にこの機能が進化しすぎたため、
気が散りやすく、集中状態を作れないし、
持続させることができません。
つまり、人間の脳機能なので、
なかなか修正することはできません。
しかし、安心してください。
■「ゾーン」に入ればバカ力を発揮できる!
本書では、人間の気が散るという習性を改善し、
常に集中状態を作り出すことができるようになります。
集中状態を作るために必要なことは、
脳の認知機能とライフスキル機能のバランスを整えるということです。
ライフスキルとは、心を「揺らがず」「とらわれず」の
フロー状態に導く機能のことです。
人間は、この機能が未熟なので、認知機能が勝ち、集中できないのです。
この2つのバランスが取れた時に、「ゾーン」はやって来ます。
「ゾーン」とは、究極の集中状態になり、
最高のパフォーマンスを発揮できる状況で、
さらには、あなたの能力以上の力を出る状況のことです。
あなたも、仕事などで追い詰められた時に、
火事場のバカ力が出たということがないでしょうか。
このようなあなたが本当は持っているのに普段は埋もれてしまっている、
本来の能力をいつでも自分で普通に発揮することができるようになります。
このような究極の集中状態は、「仕事」や「勉強」「ダイエット」など
あらゆる分野で起こせます。
ファイザー株式会社、船井総合研究所、株式会社ディスコ、
三菱重工ラグビー部、慶応義塾大学女子ゴルフ部……などで、
産業医、企業研修、メンタルサポートで活躍中の実績のある
辻先生が集中するための脳の使い方を分かりやすく説明します。
ぜひ、「ゾーン」を体験してみてください。
それでは、気軽に第1章から読んでみてください。
↓こちらで立ち読みができます。
http://www.2545.jp/201007books/034.html
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集中力が抜群で、活動に完全に没頭している状態=フロー
一つの活動に深く没入しているので、他の何ものも問題とならなくなる状態になる。
そして、その経験(活動)辞退が非常に楽しいので、純粋にそれをするために多くの時間や労力を費やすようになる心の状態。
集中脳を鍛え磨き、集中というパフォーマンスの質が高く、あらゆる結果を導ける状態がやってくるということだ。
気が散る:集中の3大阻害要因
環境、出来事、他人
脳は環境や出来事や他人に対して、様々な意味づけを勝手にしていくように仕組まれている。
全てに後から意味をつけて、勝手に「揺らぎ」と「とらわれ」を自分自身の中に起こしたのだ。
集中脳を磨く3原則
知識、実践、シェア
ライフスキル脳
好きを大事にして考えている、
自分で決めてやっていると考えている、
自己成長を原動力に考えている、
一生懸命が楽しいと考えている、
感謝を大事に考えている、
そして自分だけでなく組織目標にもコミットしようと考えている。
見える部分:セルフイメージ=感情と連動し、「揺らぎ」を産む。パフォーマンスの大きさに影響
見えない部分:セルフコンセプト=固定概念・思いこみが潜在意識に「とらわれ」を産む。パフォーマンスの方向に影響
集中を阻害する張本人は、認知脳による意味づけ。
認知脳が働いている中で、ライフスキル脳が磨かれ自由自在に使え、フロー状態をもたらすことのできる人、すなわちいつでもどこでも集中できる人をバイブレインな人と呼ぶ。
意味づけをしないようにするのではない、それは不可能だ。
それをやめようとするのではなく、それが心の状態を作り出しているのだと言うことに気付くのだ。
感情をリストアップする。
楽しい、苛々、残念、がっかり、など。自分の認知に気づく以上に気づけなければならないことがある、それが感情だ。
感情、気分、気持ちこそが、今のフロー状態を決定するものなのだ。
心の状態を数値化する。Fの楽しい、愉快はあったが、Nのうざい、めんどくさい、苛々が多かったので、今日のフロー状態は100点満点で40点など。
40点だからダメなのではなく、40点だったということが分かるようになったことが重要。
どんな外部状況に迷いがあったのか、そして、その外部状況にはそもそも迷いなどの意味はついてないことを確認し、ではどんな認知がそこに働いていたのだろうと話し合う。
番手や攻め方に意味づけをしてしまい、心の状態に迷いの気持ちを作り出してしまったのだと。それによってパフォーマンスは集中できず、最高のパフォーマンスではなかったのだ。
ここまでが、気づきのライフスキル脳。
そして、このときに自分の感情と認知に気づいたら、これまで磨いてきた心をフロー状態に導くライフスキル脳の何が遣われたのか。使われなかったとしたらなぜなのかなどを一打一打話していく。
そして、日頃どのくらい練習していればいいのか?忘れてないか?実践しているか?体感を感じシェアしているのかなど、3原則に立ち返ってチェックする。
言い訳がフロー化を止める。
言い訳とは、自分という人間は自分の心の状態を自分ではなく、環境や経験、他人に任せて、それ次第で決まってしまう人間なんだという宣言に他ならない。
フォローに傾かせる自己4大ツールは、
「表情」「態度」「言葉」「思考」
言葉
「口に入れる食物で身体ができるように、耳に入れる言葉で心はできる」
ノンフローワードではなくフローワードを選び、考え、言葉に出す。
態度
一般的には、認知の脳が外部の状況や出来事に対して意味づけをして、それをそのまま態度に出しているのが普通だ。
しかし、ライフスキルの高いフロー状態でパフォーマンスを出している人間は、間違いなく「態度が大事」だと知り、自分の心は自分で決めているし、そのために様々なライフスキル脳を磨き使っているのだ。
リラックス法:腹式呼吸をマスターすると、どんなときでも「とらわれ」から解放されフローを産み出すことができる。
表情
表情が心の状態に極めて影響すると言うことを知って、実践できることこそがカイロスタイムの生き方。
悔しい表情などは、外部の出来事に支配されて認知し、それを表現しているので、むしろこちらの方が脳力がない。
良い表情は、顔面の多くの筋肉が「その状態で居ることがフローな状態であったこと」と脳に思い起こさせ心のフロー化を引き起こすようになるのだ。
思考
フロー状態に必須の感情は「好き」だ。
楽しいことを分析する。
結果に依存している楽しいに×、自分さえいれば作り出せる楽しいに○。
自分で作れる楽しいをどれくらいしっかりと持っているのかと言うことこそがいつでもどこでもフローを作り出すには大事になるのだ。
それは、一生懸命やるということだ。
一生懸命と楽しい派共存するのだと言うことを知る。
子供の頃の一生懸命の楽しさから、認知脳が発達し忘れていってしまう感情。一生折れない自信の作り方
信じないより信じる方が、心は必ずフロー状態に傾く。
自信のある人は、根拠の前に「自分を信じる」という、脳の機能を最大に発揮しているライフスキルの持ち主。
今に生きる
過去のことを考えれば考えるほど、後悔というマイナスな感情が生じて「揺らぎ」、過去への「とらわれ」が起こってくるのだ。
未来は絶対にわからないので、人は不安や諦めというマイナス感情により「揺らぎ」が生じて、ノンフローになってしまう可能性がある。
常に今に生きる、今を大切にする、今に全力、などの言葉を自分に唱えて、今に生きるという思考の選択を脳の中に形成して行かなくてはならない。
イメージする力を鍛えなければフローはもちろん、集中も作れないと言えるだろう。
チャレンジ精神というライフスキルは、フローな自分を作るための必須条件でもあるのだ。
フロー阻害要因を列挙する。
起こさないようにするとか、とらえ方を変えるのではなく、起こったその事象をその瞬間に変えられる変えられないかを吟味する。
変えられるものには○、変えられないものには×をつけてみる。
自分で変えられないものをノンフローの原因として認知して持ち込み困っていることが分かる。
出来事は変えられないが、心にノンフローを起こす原因にまで持ち込まないようにする思考を、ウォッシュアウト思考という。
気にしないとか、忘れるではなく、変えられないものは洗い出すという脳の力。
フロー阻害要因の中で、自分が事前に準備をしていれば起こさずにすむ事柄に○をつけてみる。
そこで、自分の準備により、ノンフローになるリスクを回避しようという考えが「プリペアリング思考」だ。
与える心がパフォーマンスを上げる。
与えるものは物質やお金ではなく、エネルギーを与えると言うこと。
どんな技術的に劣る相手とでも、リスペクトの心でプレイしなければ、そこに自分自身のエネルギーは生まれない。
一流はライバルのパットでさえ応援する。
感謝の思考で行動する。
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