2010年2月28日日曜日

黒新堂冬樹のブラック営業術/新堂冬樹

「うまくいかない」「もうだめだ」と落ち込んでいる人間に同情はしない。
悩んでいる暇があったら、人を驚かせることを考えろ!

新堂冬樹がビジネス本を出した。
すぐに、積読本をほったらかして、読み始めました。

金融コンサルタントから昆虫対戦DVDの作成に携わり、小説家に転向し、芸能プロダクションを設立。
様々なことを経験されている筆者で、その小説も多岐にわたっていて、好きな作家の一人です。
欲望渦巻く裏社会を描いた作品「黒新堂」と、ピュアなラブストーリーや家族愛を描いた作品「白新堂」と呼ばれる両極端な作風があります。
その中でも「黒新堂」は、他の作家にはない、ある意味現実的な人間のグロさを描かれていて、読後感が良い物はほとんどない。
でも、次々の展開が気になり、あっという間に読んでしまう小説。

そんな筆者が書くビジネス本は凄く興味を持ちました。


・自分が開拓した、経験した事は必ず武器として自分の中に残しておく。
・百人に聞いて九十人以上がすぐに賛成することは大成功しない。
・心配事な種ができたらその物事を抱え込んだり逃げたりせずに、真正面から向き合い答えを出す。
・水たまりと川がある。水たまりは澱んでボウフラが湧くのが落ちだが、川は水が綺麗だ。それは、流れがあるからだ。
・何もしなければ傍観者だけれど、何かしてしまったら自分の作為になる。そこで逃げてしまっている人が世の中には多いような気がする。そして、善人で居たいがために何もしないでいるうちに、回りはどんどん進んでいってしまう。
・キャバクラを描いた作品はキャストを主軸にしたものが多い中、私はあえて、「ボーイから高みに上っていく一人の男」を描いた。
・部下を持っているビジネスマンの始点からすると、部下が燃える相手、すなわち、好敵手を見つけてやるということだ。
 「今このタイミングで彼に営業所を持たせたら、新堂への対抗心からかなり業績を上げるだろう」という予測を、ドンぴしゃりのタイミングで当ててきたのだ。
・部下は頼りにしているから不満をぶつけてくる。そこで押さえ込んだところで、部下もそんなところは見抜いている。「器の小さい人なんだな」と思われて終わりだ。
・自分を壊すことには勇気がいる。しかし、だめな自分なら壊さなくては先に進めない。そしてそれができるのは、上司でも仲間でもなく、自分だけだ。
・物事がうまくいかないのは、このように自分だけで理由をつけ、決めつけ、歩みを進めないことが全ての原因だと私は考えている。
・「ある人が嫌いだ」と言うとき、あなたは大嫌いなその「ある人」に支配されてしまっているのだ。あなたが嫌いな相手に振り回されている状態は、あなたは、嫌いなその相手の監督しているドラマに、役者として出演させられている状態なのだ。
・単なる馬鹿正直は絶対にいけない。嘘をつくことで平和が保たれるのであれば、そのうをは
ついたほうが良い。
・ストーリーはシンプルに、仕掛けは複雑に。
・急がば回れは、急いでいる時は回り道をしろという意味では無い。急いでいる時にこそ何倍もの手間暇をかけて努力をしろという事だ。
・引き戸を押し続けていないか?

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