2010年2月7日日曜日

ゲームの名は誘拐/東野圭吾

敏腕広告プランナー・佐久間は、クライアントの重役・葛城にプロジェクトをつぶされた。
葛城邸に出向いた彼は、家出して来た葛城の娘と出会う。"ゲームの達人"を自称する葛城に、二人はプライドをかけた勝負を挑む。娘を人質にした狂言誘拐。
携帯電話、インターネットを駆使し、身代金3億円の奪取を狙う。
==============================

東野圭吾は読まず嫌い、というか作品が多いので、全てを制覇したくなる自分としては、手を出したくなかった作家でした。
でも、g@meを観て、それが凄く面白くて、「東野圭吾」ってこういう作品を書く人なんだと思い、読み始めるようになった。

本はだいぶ映画と内容が違ったけど、それでも面白かった。
どちらも違う作品として、面白い。

「登場人物みんなが悪い物語を書きたかった」という作者の意図は、確かにそのとおりで、そこが映画と違う要因となっていたように思う。

すごく論理的で、裏の裏まで読み、誘拐事件を仕立てていくところは、こちらもドキドキして、読み足が速まりました。

最後のどんでん返しからはもう、止まらなかったですねぇ。

葛城も佐久間も、非常に頭が良くて、なるほどなぁ、って素直に感心しながら読みました。

0 件のコメント: