2012年1月8日日曜日

スティーブ・ジョブス驚異のイノベーション/カーマイン・ガロ


ベストセラー『スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン』著者の待望の第2弾!

■スティーブ・ジョブズの人生・仕事の法則を解き明かす!
iPhone、iPadなど画期的な製品で世界を変え、アップルを世界トップクラスの企業に復活させた
カリスマ、スティーブ・ジョブズ。本書では、過去30年にわたり、スティーブ・ジョブズが人生や
仕事で活用してきた法則を徹底的に解き明かします。この法則を取り入れると、生き方や仕
事の進め方を変革し、自分の可能性を最大限に発揮できるようになります!
「こんなとき、ジョブズならどうするか?」がわかります!

■ジョブズ流 人生・仕事・世界を変える7つの法則

法則1:大好きなことをする(キャリア)
法則2:宇宙に衝撃を与える(ビジョン)
法則3:頭に活を入れる(考え方)
法則4:製品を売るな。夢を売れ。(顧客)
法則5:1000ものことにノーと言う(デザイン)
法則6:めちゃくちゃすごい体験をつくる(体験)
法則7:メッセージの名人になる(ストーリー)
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■ジョブズならどうするだろうか?
孫へのクリスマスプレゼント
グリーンアップルを1個ずつ箱に入れて綺麗に包み、「アップルコンピュータを贈る」というメモを添えた。
「本物のアップルと同じように、一人一人の内には偉大な人になれる種があります。そして、アップルコンピュータは、それを手にする助けになるはずです。


■自分の心に従う

キット形式で販売されている電化製品をよく作っていた。
この宇宙にある様々なものを自分で作れるんだと実感できることができた。身の回りのものが神秘じゃなくなる。
例えば、テレビを見たとき、「実際に作ったことはないけど、その気になれば僕にも作れる」と思うようになる。

生計を立てている仕事以外に、興味を引かれていることはないだろうか。あるなら、その方向へ進むことを模索してみよう。
情熱から金銭的な成功が産まれることに驚くかも知れない。
年内に、何か新しいことにチャレンジしてみよう。自分の仕事とは関係のないトピックについて教えてもらう。


■キャリアをシンク・ディファレント
ダイソンの求人戦略。
リクルートするとき、自分たちの分野で経験を積んだ人を連れてくるのは間違いなのです。「即戦力」なんて最悪ですよ。だから私は、新卒か、あるいは、他の分野で面白い仕事をしてきた人を採用します。

大好きなことをしよう。まだ見つけられていないなら探し続けよう。妥協してはならない。
自分の役割に、情熱が持てなければ、ワクワクするようなイノベーションを生み出せるほどのやる気が起きるはずがない。
大企業で多くの人を束ねる地位にあるなら、社内企業を推進する仕組みを作ろう。

■エバンジェリストを奮い立たせる

歴史が作れると思ったテスラーは、アップルに転職する。

「ゼロックスはコピー機しか頭になく、コンピュータとはどういうものなのか、何ができるのかが分かっていなかった。」ビジョンの裏付けがなかったため、目の前の技術がどれほどの価値を持つのか理解できなかったわけだ。

偉大なビジョンの力を過小評価しない。
自分の会社や推進している運動には意欲的、具体的、明快で首尾一貫したビジョンはあるか。それは自分のこととしてチームの1人ひとりが納得するようなものか。
自分の身の回りに、会社や構想について大きなビジョンを掲げ、周りの人々にうまく伝えてやる気を引き出している人はいないだろうか?



■ビジョンをシンク・ディファレント
ケネディが売り込もうとしていたものは、宇宙開発プログラムではなく、共産主義の宇宙開発への先行などから、自由を迫害から守ることを売り込んでいた。
「人類の歴史が始まって以来、特に、第二次世界大戦の終結以来、世界中で自由が勝利を収め続けてきたという事実があります。もうひとつ、1人ではないことが挙げられます。」
ジョブズは、IBMの「支配」から代襲を守る最後の望みというビジョンでファンをエバンジェリストへと変えた。
初代マッキントッシュに、添付するSWがデモではダメだと譲らなかった。
「スティーブは耳を貸さなかった。意外なことに起こりもしなかった。SWチームがいかに優れているか、アップルのみんながいかに期待しているかを話した。そして、反対意見が出る前に電話を切っていまう。」

ビジョンとは、「提供する製品やサービスで可能となるよりよい世界のイメージ。」
具体的(イメージ力)、簡潔(10ワード)、徹底的(一貫してビジョンを訴える)

「平凡な会社にならないためには、優秀な人々を少人数ずつチームとし、それぞれに夢を追わせるのが良い。我々はアーティストであってエンジニアじゃないんだ。」

大きな夢をみよう。自分のブランドについては、毎朝、元気に起きられるようなビジョンをつくろう。
ビジョンを実現した姿を思い描こう。

■新しい体験を探し出す
「他人と違う見方をするためには、過去に経験のないことをたくさん、頭に詰め込むのが一番良い。真新しい体験をすると認知プロセスが過去のくびきから開放され、頭は新しい判断をするしか無くなる。」

■考え方をシンク・ディファレント
イノベーターのDNA
・連関力
・疑問力
・実験力
・ネットワーク力
・観察力
毎日15分間、現状に疑問を投げかけよう。「どのように」ではなく、「なぜ」や「仮に」という問いを考えてみよう。
新しい体験を求めよう。

■その異常こそ天賦の才の表れ
人は目の前に突きつけられるまで自分が欲しいものがわからないものであり、だから、フォーカスグループで開発するのは難しい。
変わりに、究極のフォーカスグループ、もっとも厳しい基準を持つグループの意見を聞けばいい。つまり、自分たちがどう思うか。
「僕らは、まず、自分が欲しいものは何なのかを把握する。」

■顧客をシンク・ディファレント
顧客は自分のことしか考えない。彼らが気にしているのは、ただ、「この製品やサービスで自分の暮らしはどうよくなるのか?」だ。
自分をフォーカスグループとしよう。顧客の声を聞くよりも、顧客を知る方が大事だ。顧客体験を「ピクセルレベル」で細かくチェックしよう。

■洗練を突き詰めると簡潔になる
1998年のマックワールドで使われていた製品の一覧表
15製品何千種類もあった製品群に対して、重要なことに集中する戦略を発表
        | 消費者  |  プロ
デスクトップ  | Mac   | パワーマックG3
ポータブル   | iBook  | パワーブックG3

問題を目の前にして、とても簡単な問題で簡単に解決できると思ったら、それは、問題の複雑さを全く理解していないと言うことだ。
そのとき思いついた解決策など、シンプルすぎて上手く行かない。
今度は、問題がとても複雑に見えてしまう。そして、ややこしい方法で解決衣装とする。
この方法でもそれなりに問題が解消できるので、ほとんどの人はここで辞めてしまう。
でも、これはまだ途中。
優れた人はさらに進み、問題の根本的な原理とも言うべきものを見つける。
そして、美しくてエレガントな解決策を実現する。

製品でも、成果でも、市場でも、あるいは組織でも、足し算中毒は矛盾、過負荷、無駄のいずれかを産むし、3つとも産んでしまうことさえある。
作品が完成したとデザイナーが思うのは、追加するものがなくなったときではなく、削るものがなくなったときだ。

手を広げすぎていないだろうか?
得な分野に集中しよう。

タスクリストにも3点ルールを適用しよう。仕事時間の大半を今日できることのうち、重要性が高いもの3つにあてて、会社を前進させよう。

ノーと言うことを増やそう。驚くほど自由になれるはずだ。

■デザインをシンク・ディファレント
1から事業を成功させたアントレプレナーは、現実世界の問題を解決してくれるシンプルでエレガントな製品を作ろうとした人が多い。

「私の製品を人々はなぜ買うのだろう」と自問しよう。この応えに焦点を絞った製品にすべきだ。ピントをぼかすものは、全て取り除くべきだ。
顧客の視点で製品やサービスのあらゆる側面を検討しよう。
年頭の目標として、やめることリストをつくろう。一番大事な目標に向かうもの、情熱が満足されるもの意外に使う時間を減らそう。

■我々は、皆さんの成長をお手伝いするためにいるのです。
製品を動かそうとするな。
暮らしを豊かにすることを考えよう。

ブランドと顧客との接点、一つ一つを細かく吟味しよう。
顧客との関係を深めたり顧客と長期的な関係をつくる努力をしよう。

アップル製品に興味があってもなくても、アップルストアを訪れてみよう。
店舗のデザインや顧客サービスをチェックし、自分のブランドで顧客体験を改善するアイデアを探そう。

■ブランド体験をシンク・ディファレント
差別化のアイデアは、業界外に求めよう。
会社の文化に合う人を採用し、全員をその「文化」のエキスパートにしよう。
楽しもう。情熱というのは周囲に伝染する。社員が楽しめない仕事で、顧客だけが楽しい思いをするはずがない。

■企業社会最高の語り部
スティーブ・ジョブズのプレゼンテーションを見てみよう。
ジョブズのコミュニケーションスキルを分析した本、スティーブ・ジョブズ驚異のプレゼンを読んでおこう。
プレゼンテーションソフトを立ち上げる前に、語るべきストーリーを用意しよう。

■ストーリーをシンク・ディファレント
1.「うっそー!」な瞬間をつくる
茶封筒からマックブック・エアを取り出す。

2.3点ルールを守る
人が記憶しておける情報の「固まり」はせいぜい3つだけである。

3.ステージを共有する
プレゼンに脇役を登場させる

4.ヒーローと適役を導入する
マック・PCのCM

5.ビジュアルに考える
箇条書きよりもひとつの言葉あるいは一枚の写真

6.ツイッターにかけそうなヘッドラインを作る
世界で最も薄いノートパソコン

7.製品を売るな。夢を売れ。
周囲の人を説得し、投資してもらい、買ってもらい、参加してもらい、仲間になってもらい、エバンジェリストになってもらうことが必要になる。

■まぬけに足を引っ張られるな・・・
持続可能な方法で失業率を引き下げたいのであれば、GMの救済や公共事業ではダメである。新しい会社を大量にかつすばやく産み出す必要がある。
救済から高い仕事は産まれない。
そう言う仕事を産むのはスタートアップだ。頭がよく、クリエイティブで情熱を持ってリスクを取る人々からだ。





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