2010年10月11日月曜日

ジェネラル・ルージュの凱旋/海堂尊

チーム・バチスタの栄光、ナイチンゲールの沈黙、でおなじみ海堂尊が贈る、大人気<田口・白鳥シリーズ>三度登場。伝説の歌姫が東城大学医学部付属病院に緊急入院した頃、不定愁訴外来担当の田口公平の元には、匿名の告発文書が届いていた。
”将軍(ジェネラル)"の異名をとる、救命救急センター部長の速水晃一が特定業者と癒着していると言う。高階病院長から依頼を受けた田口は調査に乗り出す。
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ナイチンゲールの沈黙、と平行して起こっていた事件の話。

救命救急センター部長の速水や、医師の佐藤、看護士の花房、如月、エシックス・コミティの沼田。
皆、キャラが立っていて、周りの誰かに置き換えられそうだ。

特に、委員会でその色が際立つ。

速水の最優先事項を的確にズバッと射抜く言葉と、ネチッコ~イ沼田。
ロジカル・モンスター白鳥の論理的で嫌味のある話し方。
ここぞと言うときに、かっこいい田口。

議論しているシーンは、非常に面白かった。

一番印象に残っているのは、速水が佐藤副部長に対して行った口頭試問。

この回答にも、現役医師である著者ならではの、読者に伝えたいものがあったように思う。


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