2010年9月18日土曜日

「片想い/東野圭吾」

十年ぶりに再会した美月は、男の姿をしていた。彼女から、殺人を告白された哲朗は、美月の親友である妻と共に、彼女を匿うが・・・。十年という歳月は、かつての仲間達を、そして自分を、変えてしまったのだろうか?過ぎ去った青春の日々を裏切るまいとする仲間達を描いた、傑作長編ミステリー。
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「血液型性格診断を信じている人は多い。その人達によれば、人間はA, B, O, ABの4種類に分類できると言うことなのだろう。しかしそういう人たちでも、日常生活で血液型によって、相手を差別すると言うことはほとんど無い。血液型が違っても、人間であることに変わりにないと思っている。また同時に、本当に分類するには4種類などという大ざっぱな分け方が不可能なことも知っている。
では、何故多くの人は、染色体のタイプには縛られるのだろう。XXであろうとXYであろうと、あるいはそれ以外のものであろうと、人間には変わりがないという考え方が何故できないのだろう。」

これを色々な角度から描いたミステリー。
この文章のインパクトは強かった。

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