2009年8月14日金曜日

水滸伝(2)/北方謙三

[武松]

梁山湖に浮かぶ天然の塞には、世直しを志すものたちが集まっていた。
しかし頭領である王倫の堕落により、今は盗賊同然の集団となっている。
宋江の命を受けた林沖は、安道全とともに塞に入り込んだ。
一方、晁蓋は、巨額の税が賄賂として宰相に送られることをしる。
民の苦しみの結晶であるその荷を奪うための秘策とは・・・・。

秘策は、楊志の心を擽る実にうまい方法で、呉用らしい。
梁山湖の山塞の宋万や杜遷の活躍も好きだな。。。

黄泥岡で、義挙をなし、この山歳をおとなった七名のものたちは、いわばわれらの同士である。本来なら、黄泥岡での財物の没収も、この山塞の力でやるべきことだったのだ。
しかし、王倫殿はあの七名のものたちを、打ち払う決定をした。それは許せぬ。最初の指揮者を失うのは痛恨の極みだが、王倫殿はもはや同士ではない。よってわれらが打ち倒した。
われらは、新しい同士を、七名の英雄を、この山塞に迎え入れる。



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