2009年4月28日火曜日

断る力/勝間和代

この本を2時間後に読み終わったとき、そして、「断ること」を能動的に始めたそのときから、あなたの生産性は何倍にも、何十倍にも向上するのです。
ただし、「断る力」は大変強力な武器であるため、扱いもとても慎重に行わなければなりません。撫養にやたらに断るのではなく、どういうところでは断り、どういう場面では逆に歯を食いしばって引き受けてベストを尽くすべきなのか、その判断能力をこの本をきっかけに、みなさんの生活の中で培っていってほしいと思います。
同調傾向は悪いことばかりではありません。相手を気遣い、空気を呼んでチームワークをとることができます。
しかし、同調傾向が高い人は、うつ病になりやすいとの筑波大学の松崎一葉教授の研究もあります。

2軸に分ける
努力を惜しむ・惜しまない
評価を他人に預ける・自分に預ける

あなたはシゾフレ人間か、メランコ人間か。和田秀樹さん

・「断る力」の効力を知る
全ての人はエスパーではないのだから、言葉でコミュニケーションしない限り、分かり合えない。
指示を出したときに質問が少なすぎる。受身の姿勢では断るための材料すら、判断して、考えて、用意することすらできないのです。
事実なんてない。あるのは認識だけだ。

自分が正しければ、いつかは周りが認めてくれる。
自分さえしっかりしていれば、最終的に周りが助けてくれる。
そんなことはない。

アサーティブの4つの柱
1.誠実(自分の気持ちに気づいて、ごまかさないこと)
2.率直(気持ちや要求を伝えるときは、相手にきちんと伝わる形で行うこと)
3.対等(自分を卑下したり、相手を見下したりしないこと)
4.自己責任(自分の行動の結果を全て、自分で引き受けること

自分の評価の軸がある人/他人に評価をゆだねてしまう人
努力が成果に結びつくことを信じる人/努力を重んじない人

うつ病になりやすい・負け組み・ストレスなく成功しやすい・体育会系

断る力を持たないと、言われることをこなすだけの子供サッカーになる。
高学歴な人間は、良い意味でも悪い意味でも、環境適応性が高い。

私たちが24時間365日、全ての人たちに良い顔をして、相手の望むように行動して、相手に成果を出し続けるそういうことができるでしょうか?
全ての人に好かれる必要はない。

嫉妬のコントロールを行うには、自己肯定感を持つしかないのです。
嫉妬されるようになったら、それを自分の才能が伸びてきた証拠だと考える。

なにか活躍したい、大きなことを成し遂げたいと思った場合には、嫌われるリスクを果敢にとらないと、そのリターンは確保できないことになります。

相手を軽蔑している感じ
相手を嫌っている感じ
相手に対する絶対的な無関心

を出さないように心から努力をする。

特定の人たちに後ろ指を指されることを恐れて、これまであった突出したやる気を失うこと。
私たちが相手からどのように対応してほしいか、取り扱ってほしいかは、私たちの言動が相手に教えている。

・自分のゆるぎない軸を持つ
自己評価が正しくない人は、転職しても高い確立で失敗する。
自分の得意・不得意な分野を明文化すると、不得意な分野で秀でている人がいても、嫉妬や落ち込んだりすることが少なくなる。
他社にどう移っているのかを情報として仕入れて、自分としては自分をどのように評価するのか、あくまでもその判断材料に使う。
「自分の軸」を持つのは30台前半までに。


・相手への建設的な影響力を発揮する。私たちが、自分が正しくて相手が間違っている、というのはあくまで、私たちの認識です。
空気を読んだ上で、相手のことを無視できる力を持つ。
上司は思いつきでものを言う。
日本人は、何も考えずにいわれたことに対して、従うという思考の癖がついている。
断る力が自己確信を強める。

・「断る力」で自分と周囲の好循環を作る
断る力を持たないということは、
自分の世界に閉じている。
自分の成長機会を放棄している。

全ての人に好かれるのは不可能
全ての相手に真剣な係わり合いを求めるのも不可能
だからこそ、
互いが生まれ持った素質をなるべく発揮する関係性を築けるのか、この人であれば長い間、お互いを高めあえるという最愛の人を探し続けることが、他者を尊重しながらも断る力をつける最良の方法なのかもしれません。



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