2012年3月25日日曜日

ハーバード流交渉術/ロジャー・フィッシャー、ウィリアム・アーリー、岩瀬大輔[訳]


交渉は「駆け引き」のうまい者が勝つそれは大きな間違いである。本当のプロフェッショナルは、時間と労力をもっと効果的に使う。どんな複雑な利害があっても「最高の解決法」を導く。相手の面子を立てながら、自分の要求を通す。「どう見ても不利」な状況も一発大逆転できる。理屈が通じない相手を180度変える「ひと言」。「交渉力」を身につけるハーバード史上最高の研究。

ハーバードの叡智を結集。
相手を満足させながら相手の一つ上を行く。たったそれだけでいい。
ー利益を最大限にする戦略
ー妥協せずともお互い満足する法
ー「言い方ひとつ」で相手の心理はこんなに違う!
この「最高のチャンス」を逃すな。
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交渉手法の善し悪しの判断。
1.合意が可能な場合にそれが優れた合意になるか、
2.プロセスが効率的であるか、
3.交渉後に関係が改善しているか

アプローチは、ソフトでもハードでもなく、駆け引き型から抜け出す事。

原則立脚型交渉。実体重視交渉。
人ー人と問題を切り離す
利益ー「条件や立場」ではなく「利益」に注目する
選択肢ーお互いの利益に配慮した複数の選択肢を考える
基準ー客観的基準に基づく解決にこだわる

間違っていたらおっしゃってください。
これまでのご厚情に感謝しています。
公正な形で解決したいだけです。
どちらがどんな手段をとれるかではなく、客観的な基準で解決したいのです。
事実確認のためにいくつか質問をしてよろしいでしょうか?
また改めてお話しできませんか?

100パーセント賛成してもらえる確証のない結論を受け入れてもらうには、その結論を引き出すプロセスに相手を関わらせることが重要。
(従業員に責任あるポストを与えても、事前に本人の意思を確かめてからで無いと反発される恐れがある。

アパルトヘイトを巡る問題を白人議員のみで構成される委員会でいくつかの提案を討議したが、どんなに立派な提案が出て来たとしても、受け入れられる可能性は低かった。

交渉は、「一緒に解決していくべき共通の問題」というコンセンサスができれば、利害の折り合いを付け、友好的に合意に到達できる可能性が高まる。

対立している「条件」の背後にある「利益」に視点を移すと、自分だけでなく相手側の利益にもなる案が見つかる事が多い。

オレンジを分ける子供
二人の子供がオレンジを半分に分けたが、一人は実を食べて皮を捨て、もう一人は実を捨てて皮を残し、ケーキを作った。

相手に損をさせるほど、こちらが得をすると思いがちだが、そのようなケースはまれだ。

ケーキ・カットルール
「相手が切って、自分が選ぶ」

会社の方針なら従わないと行けない立場はよくわかります。ただし、客観的根拠を示していただけないのなら裁判で決めてもらった方が良いかな。

「交渉が決裂した場合にとれるベストな行動」を把握しておく事が重要。






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