2009年12月24日木曜日

天使の梯子/村山由佳

天使の卵の続編。

卵の内容は忘れていましたけど、後半で思い出した。
きっちりとした物語を書く人だな。

最後の歩太の言葉は、10年間、考えに考えてきたんだなと言うのが伝わってくる。
夏姫のそれまでの行動もしかり。
罪と赦し、、、春妃が死んだのは誰の責任か、明確な答えの無いことに対して、時間、投げかける明確な言葉、自分の感情、など色々な要素で、残されたものの生き方が変わる。

<誰に何を言われても消えない後悔なら、自分で一生抱えていくしかないのよ。>

<けど、お前はあれからほんとはつらかったろ。あの朝、春妃にぶつけた言葉は掛け値なしの本心だったはずなのに、その後すぐに死んじまったから、もうそれ以上何もいってやれることもできなくなっちまって、、、おまけに自分の言葉があんまり重くて、お前としては、もうお姉ちゃんを恨んでないって思いこむしかなかったんだろ。>




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