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2009年12月24日木曜日

天使の梯子/村山由佳

天使の卵の続編。

卵の内容は忘れていましたけど、後半で思い出した。
きっちりとした物語を書く人だな。

最後の歩太の言葉は、10年間、考えに考えてきたんだなと言うのが伝わってくる。
夏姫のそれまでの行動もしかり。
罪と赦し、、、春妃が死んだのは誰の責任か、明確な答えの無いことに対して、時間、投げかける明確な言葉、自分の感情、など色々な要素で、残されたものの生き方が変わる。

<誰に何を言われても消えない後悔なら、自分で一生抱えていくしかないのよ。>

<けど、お前はあれからほんとはつらかったろ。あの朝、春妃にぶつけた言葉は掛け値なしの本心だったはずなのに、その後すぐに死んじまったから、もうそれ以上何もいってやれることもできなくなっちまって、、、おまけに自分の言葉があんまり重くて、お前としては、もうお姉ちゃんを恨んでないって思いこむしかなかったんだろ。>




2008年2月1日金曜日

パレード

吉田修一

都内の2LDKマンションに暮らす男女4人の若者たち。
「うわべだけのつきあい?私にはそれくらいが丁度良い」。
それぞれが不安や焦燥感を抱えながらも、本当の自分を装うことで優しく怠惰に続く共同生活。
そこに、男娼をするサトルが加わり、徐々に小さな波紋が広がりはじめ・・・

第15回、山本周五郎賞受賞作。
時系列でつながりながら、5人の一人称の描写によって物語が進んでいく。
5人それぞれ、実に個性があって、それをうまく表現していると思う。

エクソシストの吹き替えを大原麗子がやっているかのように・・・

私は「あのときはごめんなさい」と謝らない。
もしも私が謝れば、丸山君は、あのときの愚かな私を許してあげなければならないからだ。

結局、琴も良介も、自分たちのそばにいて欲しいと願う人物像を、サトルに重ね合わせているのだと思う。
そして、実は誰よりも世慣れているサトルが、そんな二人の思いを読み取り、ある意味、こそくなまでに、彼らが求める人間になりすましているように私には思われる。

そして、この物語は怖い。
最後は、2重に怖い。

2008年1月17日木曜日

The Outsiders

S. E. HINTON

初めて読み終えた洋書。
貧しいGreasersと、豊かなSocsとの対立の話。

語彙数は多くないと思いますが、教科書等では出てこない、喧嘩や若者英語が出てくるので、慣れるまでは結構読み進めにくかったです。

ポニーボーイによると、世界中の人は2つの種類―― チンピラとボンボン―― に分けることができる。ボンボンは金を持っていて、ほとんど何をしても許されて、リムジンよりも態度がでかい。一方、チンピラは、常に社会の外側に住み、 背中に気をつけていなければならない。ポニーボーイはチンピラで、いつもそのことを誇りに思ってきた。チンピラ仲間のためにボンボン連中と乱闘することさ え辞さなかった――
ある夜、彼の友人ジョニーがひとりのボンボンを殺すまでは。この事件にポニーボーイは衝撃を受け、彼の中で2つに分かれていた世界が混ざり合い、ボンボンだろうがチンピラだろうが、痛みは同じだということを学ぶ。