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2012年1月31日火曜日

心を上手に透視する方法/トルステン・ハーフェナー


ドイツで35万部を突破し、10か国以上に翻訳されているベストセラーが、待望の邦訳。
ドイツで「マインド・リーダー」として活躍する著者が、日常生活で使える「マインド・リーディング」のテクニック&メソッドを初公開。
たとえ一言も話さなくても相手の考えていることがわかったり、ちょっとしたしぐさや言葉から相手の本音を読み解いたりすることができる方法が満載。
多数紹介されているさまざまな「実験」を試すことで、だれでも理解が深まるようになっている。
本書を読めば、有利で楽しいコミュニケーション術、人生が好転する思考法が手に入るだろう。
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心を透視するのに「超能力」はいらない。なにより必要なのは「観察力」である。
通訳のトレーニング中に訪れた転機:ある瞬間から、講演者が次に何を言うのか、正確に分かるようになった。

一瞬で周囲の注目を集めた「一言」:一つ、すごくプライベートな質問をしても良いですか?

思いこみで減量ができる:ホテルの清掃員に、ダイエット効果のことを伝えるか伝えないかだけ。

観察ポイント
・相手の話し方。
・身振り。
・体格。
・アクセサリー、装飾品

ショーが失敗しそうなときに、状況を変えることはできなかったが、僕自身がどう反応するかだけは変えることができた。
正直に、打ち明けたのだ。

あなたは、自分は何かがとても上手にできると思おうが、全然できないと思おうが、どちらも正しい。
「自分は運が良い」と思っている人ほど、幸運に恵まれている。

ある物体を持ち上げるとき、その物体の一番高いところ(点)、あるいは物体の「上」に意識を集中すると、その物体を軽く感じるのだ。

八種類のものを用意し、テーブルの上に一列に並べてみよう。
友達に一つを選んでもらう。
次に、左手首を強く握ってもらう。しっかりと!
自分の右手を8種類のどれに伸ばせばよいか強く意識してもらう。
一つずつ右手をかざし、その時に左手の刺激に注意をする。

私たちはコミュニケーションをしないで居ることはできない。
コミュニケーションとは、我々が何を言うかではなく、他の人にどう受け取られるか。

誰かが物の位置を変え始めたら、その場で話題になっていることを整理したいというサインだ。

誰かがあなたの目の前に絶っていて、相手があなたのことにきちんと意識を向けていたら、相手の足のつま先は、あなたの方を向いている。

人間観察をするときは、相手の中に入っていって、その思考に入り込むように試みて欲しい。その人の次の行動を予測できるだろうか?もしあなたがその人だったら、次の瞬間どんな行動を取るだろうか?

暗示をかける4つの法則
・思いこみを植え付ける。
・確信を持って、堂々と伝える。
・相手が無批判に受け入れるよう、言葉を選ぶ。
・信憑性・現実性をもたせる。

言葉は思考が肉体化した物だ。

「これは誰にも言わないで」と言うと、人は耳を傾ける。
誰かを相手に何かを達成したいときには、まず先に相手の利益になることをこっそり伝えておくと良い。

指示を一つ一つ出すだけなら、どれも断られるかも知れないのに、2つの指示を組み合わせた途端、どちらの指示も実行して貰えるのだ。

怖がらないで→安心して大丈夫
痛くない→調子が良くなっていく
怒ってない→全く大丈夫

〜ないを使わない。

避けた方が良い言葉。
・本来は、
・たぶん、
・でも、
・本当のことを言うと、
・誰か、
・いつも、また、

オススメ本:コールド・リーディング

絶対に相手の興味を引くことができる「七つのテーマ」
・恋愛、パートナーとの関係、セックス
・お金
・仕事
・健康
・旅行
・知識と知識の取得
・希望、幸運、願望、将来の計画

誰もが自分のことを話すのが好き。

腕を骨折した人が、怪我した腕を動かせなくても、その腕の筋力トレーニングをイメージしてみると筋力の低下が防げた。

あなたが何を考えるか、そして何を志すかは、あなた自身に権利がある。

高層ビルの高さを算出する方法
・気圧計に長い紐を結びつけて、高層ビルの屋上から地上に垂らす。
・屋上の橋から気圧計を下に落とす。
・日が照っていれば、高層ビルの陰の長さを測り、気圧計の長さとの比から算出する。
・気圧計に短い糸をつけ振り子のように動かす。
・高層ビルに避難はしごがあれば、気圧計を積み重ねて印をつけていく。
・気圧をそれぞれはかる。
・ビルの管理室のドアをノックし、この気圧計をプレゼントしますから、このビルの高さを教えてください。ということ。

私たちが思っている以上に、可能なことが沢山あるということ。

幸運のお守り。
まさか、こんな迷信を信じていないだろう?もちろん信じていないさ。でもなぜか役に立つんだ。




2011年3月6日日曜日

万能鑑定士Qの事件簿1/松岡圭祐

東京23区を侵食していく不気味な"力士シール"。誰が、何のために貼ったのか?謎を追う若き週刊誌記者・小笠原は、猫のように鋭く魅惑的な瞳を持つ美女と出会う。凛田莉子、23歳。瞬時に万物の真価・真贋・真相を見破る「万能鑑定士」だ。信じられないほどの天然キャラで劣等性だった莉子は、いつどこで広範な専門知識と観察眼を身につけたのか。稀代の頭脳派ヒロインが日本を変える!
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久しぶりに、松岡圭祐を読んで見た。
角川文庫に移り、千里眼シリーズを全て書き直しを始めてから、すっかり遠ざかってしまいました。

去年から店頭で新しいシリーズが並びだしていて、なかなか売れているようなので、読んでみました。

岬美由紀が強烈なキャラなので、新しい主人公はどんな感じかと思ったら、これまたなかなか面白いですね。

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凡庸な男など出る幕のない岬美由紀より、博学ではあるけれど少し純粋すぎて、つまずいては立ち上がる莉子の方が、等身大の魅力を湛えていて、親近感を持つ読者もいるかもしれない。
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解説より。。ですが、充分凡庸な男など出る幕のないほどの博学ですわ^^。

1巻で完結と思っていたら、2巻で1エピソード完結でした。
風呂敷広げられたままだから、どう畳まれるのか、気になって仕方がない。。

この人は、全てきっちり、畳みなおす人ですからねぇ。期待しています。


2011年1月12日水曜日

夜明けの街で/東野圭吾

渡部の働く会社に、派遣社員の仲西秋葉がやって来たのは、去年のお盆休み明けだった。僕の目には若く見えたが、彼女は31歳だった。その後、僕らの距離は急速に縮まり、ついに越えてはならない境界線を越えてしまう。しかし、秋葉の家庭は複雑な事情を抱えていた。両親は離婚し、母親は自殺。彼女の横浜の実家では、15年前、父の愛人が殺されるという事件まで起こっていた。殺人現場に倒れていた秋葉は真犯人の容疑をかけられながらも、沈黙を貫いてきた。犯罪者かもしれない女性と不倫の恋に堕ちた渡部の心境は揺れ動く。果たして秋葉は罪を犯したのか。まもなく、事件は時効を迎えようとしていた・・・。
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こんな話を生き生きと語ると、秋葉はこう尋ねてくる。
「今はそういうこと、しないんですか」

「いいことを教えてやる。赤い糸なんてのは、二人で紡いでいくものなんだ。別れずにどちらかの死を看取った場合のみ、それは完成する。赤い糸で結ばれてたってことになる。」

「あたしに夢を見させた。決して見てはいけないと自分に禁じてた夢だったのに。わかる?夢を見る前より、それが覚めたときのほうが心は寒くなるんだよ。」

「あなたの家庭のこと。それはあなたが何とかして。あたしはあなたを自分のものだと思うことにしたから。」


2010年12月18日土曜日

赤い指/東野圭吾

少女の遺体が住宅街で発見された。
捜査上に浮かんだ平凡な家族。
一体どんな悪夢が彼等を狂わせたのか。
「この家には、隠されている真実がある。
それはこの家の中で、彼等自身の手によって明かされなければならない」。
刑事・加賀恭一郎の謎めいた言葉の意味は?
家族のあり方を問う直木賞受賞後第一作。
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・家族の面倒事から逃げていた主人公
・いじめで心を閉ざしている息子
・息子に対して過保護で、亭主方の家族と馴染まない妻
・認知症の父を介護し続け、父親の死後認知症にかかった母
・母親の看病を続ける妹

読んだ人なら、こういう家族にはなりたくないと思うでしょうが、そう思うのは簡単で、実際どうすれば良いのか。
色々、考えさせられます。

2010年11月27日土曜日

螺鈿迷宮/海堂尊

医療界を震撼させたバチスタ・スキャンダルから一年半。東城大学の劣等医学生・天馬大吉は、ある日、幼馴染の記者、別宮葉子から奇妙な依頼を受けた。「碧翠院桜宮病院に潜入して欲しい」。この病院は、終末医療の先端施設として注目を集めていた。だが、経営者一族には黒い噂が耐えなかったのだ。やがて、看護ボランティアとして潜入した天馬の前で、患者が次々と不自然な死を遂げた!彼らは本当に病死か、それとも。
医学生・天馬大吉が潜入した不審死の続く桜宮病院に、奇妙な皮膚科の医者がやってきた。その名も白鳥。彼こそ、"氷姫"こと姫宮と共に病院の闇を暴くべく厚生労働省から送り込まれた"刺客"だった。だが、院長の桜宮巌雄とその双子の娘姉妹は、白鳥さえ予測のつかない罠をしかけていた。終末医療の先端施設に隠された光と影。果たして、天満と白鳥がそこで見たものとは?現役医師が描く、傑作医療ミステリー!
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医者が空想の一つとして描いたモデルが、すみれ・エンタープライズ、警察との癒着と終末医療の関係にあるかもしれない。

著者の作品では、凄い人が沢山出てきますが、桜宮巌雄もその一人ですね。

「死を学べ。死体の声に耳をすませ。ひとりひとりの患者の死にきちんと向き合い続けてさえいれば、いつか立派な医者になれる」

終わり方は・・・、2重に意外でした。
続編がありそうですが、どうするんでしょうね~~。

1重の意外だけで良かったと思ったりするんですけど・・・。


2010年10月17日日曜日

ウインクで乾杯/東野圭吾

パーティ・コンパニオン小田香子は、恐怖のあまり声も出なかった。仕事先のホテルの客室で、同僚牧村絵里が、毒入りビールを飲んで死んでいた!現場は完全な密室。警察は自殺だと言うが。やがて絵里の親友由香利が自室で扼殺され、香子にまで間の手が迫ってきた。誰が、なぜ、何のために・・・。ミステリー界の雄が放つ長編本格推理の傑作!
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軽く読める本格推理小説という感じでしょうか。2時間ドラマのようなイメージ。


パラレルワールド・ラブストーリー/東野圭吾

親友の恋人を手に入れるために、俺は一体何をしたのだろうか。「本当の過去」を取り戻すため、「記憶」と「真実」のはざまを辿る敦賀崇史。錯綜する世界の向こうに潜む闇、一つの疑問が、更なる謎を生む。精緻な伏線、意表をつく展開、ついに解き明かされる驚愕の事実とは!?傑作長編ミステリー
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記憶が改変される前後の話が、交互に展開され、最初から「どうなってるんだ?」と読者に抱かせる。
最先端のリアリティを研究している人達ならではの、友情、愛情、嫉妬の話。

女性は強いな。

2010年10月16日土曜日

変身/東野圭吾

平凡な青年・成瀬純一をある日突然、不慮の事故が襲った。そして彼の頭に世界初の脳移植手術が行われた。それまで画家を夢見て、優しい恋人を愛していた純一は、手術後徐々に性格が変わっていくのを、自分ではどうしようもない。自己崩壊の恐怖に駆られた純一は自分に移植されたドナーの正体を突き止める。
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物語として割り切りきれず、なかなか入り込めなかったが、下の台詞は印象に残った。

「生きているというのは、単に呼吸しているとか、心臓が動いているとかってことじゃない。脳波が出ているって事でもない。それは足跡を残すって事なんだ。後ろに足跡を見て、確かに自分がつけたものだとわかるのが、生きているということなんだ。後ろにある足跡を見て、確かに自分がつけたものだと分かるのが、生きているということなんだ。だけど今の俺は、かつて自分が残してきたはずの足跡を見ても、それが自分のものだとはどうしても思えない。20年以上生きてきたはずの成瀬純一は、もうどこにもいないんだ」

読んでいて、「これは!」って思える文章が出てくる。


2010年10月11日月曜日

ジェネラル・ルージュの凱旋/海堂尊

チーム・バチスタの栄光、ナイチンゲールの沈黙、でおなじみ海堂尊が贈る、大人気<田口・白鳥シリーズ>三度登場。伝説の歌姫が東城大学医学部付属病院に緊急入院した頃、不定愁訴外来担当の田口公平の元には、匿名の告発文書が届いていた。
”将軍(ジェネラル)"の異名をとる、救命救急センター部長の速水晃一が特定業者と癒着していると言う。高階病院長から依頼を受けた田口は調査に乗り出す。
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ナイチンゲールの沈黙、と平行して起こっていた事件の話。

救命救急センター部長の速水や、医師の佐藤、看護士の花房、如月、エシックス・コミティの沼田。
皆、キャラが立っていて、周りの誰かに置き換えられそうだ。

特に、委員会でその色が際立つ。

速水の最優先事項を的確にズバッと射抜く言葉と、ネチッコ~イ沼田。
ロジカル・モンスター白鳥の論理的で嫌味のある話し方。
ここぞと言うときに、かっこいい田口。

議論しているシーンは、非常に面白かった。

一番印象に残っているのは、速水が佐藤副部長に対して行った口頭試問。

この回答にも、現役医師である著者ならではの、読者に伝えたいものがあったように思う。


2010年10月7日木曜日

宿命/東野圭吾

高校時代の初恋の女性と心ならずも別れなければならなかった男は、苦闘の青春を過ごした後、警察官となった。男の前に10年ぶりに現れたのは学生時代のライバルだった男で、奇しくも初恋の女の夫となっていた。刑事と容疑者、幼なじみの2人が宿命の対決を果すとき、余りにも皮肉で感動的な結末が用意される。
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2010年8月22日日曜日

分身/東野圭吾

函館市生まれの氏家鞠子は、18歳。札幌の大学に通っている。
最近、自分にそっくりな女性がテレビに出演していたと聞いた。小林双葉は、東京の女子大生で20歳。
アマチュアバンドの歌手だが、なぜか母親からテレビ出演を禁止される。
鞠子と双葉、この二人を結ぶものは何か?現代医学の危険な領域を描くサスペンス長篇。
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そっくりな女性、それぞれが自分の過去について調べ、徐々に明らかになっていく過程はそれほど意外性もなく、淡々と進んでいった。
「現代医学の危険な領域」といわれている部分の、当事者や研究者達の考えには、色々と考えさせられるものがあった。

「あなたが自分の未来にそろそろ限界を感じ始めた頃、今のあなたと全く同じ姿、同じ遺伝子を持った男が突然あらわれてごらんなさい。あなたはきっと、その若い男を激しく憎むわ。嫉妬すると言ってもいいかもしれない。」

2010年2月11日木曜日

女王蘭/新堂冬樹

お前の中の天使を封印しろ。そして、夜の世界に咲き誇る女王蘭になれ。
自分を裏切り、父親を死に追い込んだ。「風俗王」藤堂への復讐を誓った優姫は、敵の主戦場である水商売に身を投じた。
日本一のキャバクラ・キャストを目指して、藤堂と対峙する立花の新宿フェニックスに入店。しかしそこには伝説のカリスマキャスト冬海がいた。風俗業界の覇権を巡り熱い火花を散らす二人の男。そして美しい毒牙を磨きあう二人の女。。。。
一瞬もとどまることのない戦いの中で魔性の魅力を身につけていく優姫に、いつしか立花は自らの野望をかけようとしていた。キャストの引き抜き、出店合戦と抗争が激化する中、冬海が突如引退を宣言した!
連続テレビドラマ化されたベストセラー「黒い太陽」の世界に、妖しくも華麗なヒロインが登場!
エンターテインメント会の鬼才・新堂冬樹が、風俗産業の闇に挑んだ傑作サスペンス最新作。
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黒い太陽は、ドラマ化される前に単行本を購入した。

徐々に夜の世界にのめり込み、変わっていく立花の眼つきや雰囲気まで伝わってくる小説でした。

今回は、立花と優姫の戦い。

途中でキャスト同士売り上げを競うグランプリが行われるが、嬢王のQ-1を思い出す。
エンターテインメントとしては、Q-1には遠く及ばないが、「憎しみ」が根底にあるこの作品は、黒い部分の描写は凄まじい。

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「私・・・・社長のことが・・・」
「言うな」
「俺に対しての気持ちで動くうちは、お前は冬海になれない。冬海を超えたいのなら、藤堂をもっと憎め。」
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その女は、女性と呼ぶにはあどけなく、少女と呼ぶには冥い瞳をしていた。
その女は、淑女で居るには傷つきすぎ、娼婦で居るには気高すぎた。
その女は、誰よりも純粋で、誰よりも残酷だった。
その女は、どこまでも優しくなれ、どこまでも非情になれた。
その女は、ある者の瞳には天使に映り、ある者の瞳には悪魔に映った。
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物語を作る際、倉科遼と新堂冬樹では、主題に持ってくる立ち居地が違う、、、
夜の世界での白新堂というのも見てみたいものです。

2010年2月10日水曜日

g@me

ゲームの名は誘拐 の劇場版、

悪い人たちだけの物語を書きたかった、というのがコンセプトらしい。

小説とは少し内容が違いますが、劇場版には悪い人が一人加わったという感じか・・・。

小説のほうが細かいところまで筋が通っていて、「なるほど」と思い、ミステリーとしては面白かった。
劇場版のほうは、主人公の完全勝利、というしっかりした結末になっている。

いずれにしても、誘拐事件について報道がなされる時の展開から、面白い。

2010年2月7日日曜日

ゲームの名は誘拐/東野圭吾

敏腕広告プランナー・佐久間は、クライアントの重役・葛城にプロジェクトをつぶされた。
葛城邸に出向いた彼は、家出して来た葛城の娘と出会う。"ゲームの達人"を自称する葛城に、二人はプライドをかけた勝負を挑む。娘を人質にした狂言誘拐。
携帯電話、インターネットを駆使し、身代金3億円の奪取を狙う。
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東野圭吾は読まず嫌い、というか作品が多いので、全てを制覇したくなる自分としては、手を出したくなかった作家でした。
でも、g@meを観て、それが凄く面白くて、「東野圭吾」ってこういう作品を書く人なんだと思い、読み始めるようになった。

本はだいぶ映画と内容が違ったけど、それでも面白かった。
どちらも違う作品として、面白い。

「登場人物みんなが悪い物語を書きたかった」という作者の意図は、確かにそのとおりで、そこが映画と違う要因となっていたように思う。

すごく論理的で、裏の裏まで読み、誘拐事件を仕立てていくところは、こちらもドキドキして、読み足が速まりました。

最後のどんでん返しからはもう、止まらなかったですねぇ。

葛城も佐久間も、非常に頭が良くて、なるほどなぁ、って素直に感心しながら読みました。

2010年2月4日木曜日

ZOO/乙一

カザリとヨウコ
母親の扱いが極端に違う、双子の姉妹のお話。
母親の家庭内暴力を受けても、無邪気なヨウコが痛々しい。
最後は一斉一代の提案で、恐ろしい結果に、、、
色々疑問や今後が気になるけど、それも短編の良いところか。

SEVEN ROOMS
姉弟が、何者かに襲われ、殺風景な部屋に閉じ込められる。
そこは、七つの部屋が並んであり、毎日一人ずつ殺されては、新しく囚われた人が追加されて行く。

犯人の意図は全くわからんけど、最後のシーンの高笑いは、声が聞こえて来そうだった。

SO-far そ・ふぁー
両親がお互いが見えないかのように、毎日を過ごす。
電車事故があった日。
この話は、かなしいなぁ~。
大人げ無いよ!

日だまりの詩
人類滅亡後のロボットの話。
この話は結構好き。
心というものは、よくわからないものだが、大切だな。

ZOO
まぁ、おかしなやつの話。
自己陶酔の強い人です。
最後は、伏線が多すぎたか、結末が読めた。
ずっと一人称で書かれているのが、不思議な感じでした。

2010年2月1日月曜日

探偵ガリレオ/東野圭吾

突然、燃え上がった若者の頭、心臓だけ腐った男の死体、池に浮かんだデスマスク、幽体離脱した少年・・・・警視庁捜査一課の草薙俊平が、説明のつかない何事件にぶつかったとき、必ず訪ねる友人がいる。帝都大学理工学部物理学科助教授・湯川学。常識を超えた謎に天才科学者が挑む、連作ミステリーのシリーズ第一作。
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本作は、福山雅治と柴咲コウが主演のドラマを見てから読んだ本で、原作は掲示役の草薙が男だったとは知らなかった。

ちょっと、湯川学のキャラがドラマとは違うように感じた。「実に面白い」の台詞とか出てこないし。。。
小説は結構普通だったなぁ。

"草薙は、聡美が使い捨てライターでタバコに火をつける様子を観察した。彼女の右手の中指と薬指に、指輪がはめられていた。"

聡美の指紋を採取したいという意図があったこのシーンの描写はなんか巧いなぁ。
文章の描写で、あえて登場人物の意図を逸らすような感じが、面白いと感じた。

2010年1月9日土曜日

放課後/東野圭吾

校内の更衣室で生活指導の教師が青酸中毒で死んでいた。
先生を二人だけの旅行に誘う問題児、頭脳明晰の美少女剣道部の主将、先生をナンパするアーチェリー部の主将---犯人候補は続々登場する。そして、運動会の仮装行列で第二の殺人が・・・・・・。乱歩章受賞の青春推理。
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東野圭吾、処女作って本格推理小説ど真ん中の作品だったんですね。。。

主人公前島の同僚の先生方は、ロールプレイングゲームに出てくる村人のような感じで、不自然にピンポイントな情報をくれるもんだなぁ。
現実的かどうかはともかく、完全に推理小説として愉しむモードに入りました。

アーチェリー部の県大会の件など、アーチェリーの小説が書きたかったんだなって、伝わってきた。

「彼女たちにとってもっとも大切なものは、美しいもの、純粋なもの、嘘の無いものだと思います。それは、時には友情であったり、恋愛であったりします。自分の肉体や顔の場合もあります。・・・逆に言えばこういう大切なものを破壊しようとするもの、彼女たちから奪おうとするものを、最も憎むということになります。」

トリックを確認するシーンや終わり方は好きだな。

読んでいる途中で、「ん?」って思うところが全てクリアになり、意外な終わり方。。。面白かったです。

2009年12月24日木曜日

魔王/伊坂幸太郎

会社員の安藤は、弟の潤也とその恋人の詩織。
ムッソリーニを髣髴とさせる犬飼。

不思議な世界観。
夢の中の出来事で、読んでいるときは入り込めるけど、ふと物語から離れると、「おかしな世界だな~」と感じる。




2009年7月11日土曜日

砂漠の薔薇/新堂冬樹

お受験を通し、平凡な主婦が狂気を増幅させる様を描いたミステリー

お受験を目指す主婦たちのおかしな執着心、執念を描いています。
う~ん、奥さんがこういう風になった場合に、旦那は何もしてあげられないのかな。
まさに狂気です。お受験なんてやめましょう・・・。

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女という生き物は、男への未練は断ち切れても、自分への未練は断ち切れないのはなぜでしょうね?

あなたがたに、人生の全てをかげとして生きてきたもののつらさが分かりますか?どんなに頑張っても、何を言っても、私の姿は誰にも見えないし、私の声は誰にも届かない。なのに誰もが、彼女が口にする言葉には耳を傾け、振る舞いの一つ一つに瞳を輝かせる。

そして、この世から彼女の肉体が消滅した瞬間に、影も消えるんです。馬鹿ですね。本体が無くなったら影も存在できるわけ無いのに。


2008年11月6日木曜日

MISSING

本多孝好

恋愛推理もの短編集。

短くて、すっきりしてて、読みやすい。

【眠りの海】
愛情に飢えた子供が取る手段といえば、すねるか、その逆に愛想良く振る舞うかだ。
子供の頃の私は後者を選んだ。礼儀正しく、人当たりが良く、明朗で、誰にも親切に接し、それでも決して本心は見せない。
私は胸によどんだ疎外感をはき出すことは出来なかった。
「母は言いました。私だって、好きであなたを生んだわけじゃないって。私を産んだのは、あの人からお金を引き出すための口実だって。」
「その京子って言う人は、死にたがっていたんや。それもただ死にたがっていたんと違う。おっさんと一緒に死にたがっていたんや。」

【祈灯】
ずっと妹の振りをする幽霊ちゃん。
「父がすでに私たちの父親でなかったように、母ももう私たちの母親ではなかったのだと。愕然としました。母を見つけた典子は、私の手をすり抜けて道に飛び出しました。私が気付いたときには、もう車にはねとばされていました。私、決めたんです。両親に一生かけて償わせてやろうって」
「高いところから夜の街を見下ろすとき、みんな似たようなことを考える。あの小さな灯りの一つ一つに、知らない人のささやかな、それでもかけがえのない暮らしがあるんだって。でもそのあとは、二通りに別れる。」
「そのささやかな暮らしのために祈る人と、そのささやかな暮らしを呪う人と」

【蝉の証】
ずっと先の未来、宇宙人がやってきてこれを見たら何かのモニュメントだと思うだろう。あるいは、かつてこの星に栄えた文明が宇宙に向けて発したメッセージだと考えて、その意味を解析するかもしれない。
仮にこれが住居だと言い当てることができたとしたなら、彼らはきっと、人という種をここに押し込めた、人より優位にあった種の痕跡を探そうとするだろう。
「この年になれば、一人で死ぬ事なんて怖くはないんだよ。一人で死ぬ覚悟なんてとっくにできてる。そんなことちっとも怖くなんか無い。」
「だけど、ねぇ、一年に一度で良い。一分でも、一秒だって良い。自分が死んだ後、生きていた日の自分を生きている誰かに思い出して欲しいと願うのは、そんなにぜいたくなことなのかい?死んだ途端にハイ終わりじゃ、だって、あんまりにも寂しいじゃないか。」

【瑠璃】
「私と寝たい?」
「でも寝ないんでしょ?」

【彼の棲む場所】
「彼らにとって、知識とは職業であって、人生を豊かにするための物ではないんだ。自分が知って居なきゃいけないことを知っていればそれで良い。好奇心も向上心もありゃしない。そんな輩に人間的なおもしろみがあるはずないし、耳を傾けるに値する言葉をはけるわけがない。」
「僕は正しいことしかできない人間なんだ。もちろん間違えることはあるし、知らずに悪いことをしてしまうことだってある。そうじゃなくて、僕は意識的に悪いことをできない質なんだ。時々、自分でも自分に腹が立つよ。」